声から始めるヴォーカル・ヴォイストレーニング♪



本テキストは、ブレスヴォイストレーニングで

確実に力をつけるのための指南書です。

トレーニングで確かな声を身につけませんか♪

 

 ブレスヴォイストレーニングは、世界の一流ヴォーカリストや役者なら誰もがもつ声についての基本の技術を体に習得させていくものです。それと同時に、音楽的な環境や素質にあまり恵まれていなかった人が早く力をつけ、ミュージシャンとしての必要な条件を確実に手に入れていくための感覚トレーニングを併用しています。
 声に関しては一見、全く異なるレベルのように思われるプロと初心者のトレーニングが同じレベルから始めて支障がないことは、今の日本のヴォーカリストが、声そのものの扱いは初心者とほとんど変わらないことを証明しています。それも、日本人のほとんどは舞台での表現という環境に恵まれているとはいえないからです。

 このテキストは、私の創意したブレスヴォイストレーニングの本質を明らかにするとともに、確実に力をつけるためのトレーニングの考え方に多くの紙面をさきました。研究所で私が時間をみつけては話していることや、効果を出した人がどのような取り組みをしたかなども含めています。最初は、何度も読んでください。意味がわからなくても構いません。何度も読み、実践できたときに、きっと意味がわかることでしょう。繰り返し読むことによって、トレーニングで確かな声が身についていくでしょう。

 さらに、本テキストはアーティスト精神を得るための指南書でもあります。しっかり読み込んで、すばらしいアーティストとなっていく一助になれば幸いです。

※文書の引用、他所への二次、三次利用は固く禁じられております。その点ご承諾の上、ご購入ください。

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まえがきより〜

 日本のヴォーカリストや声をプロとして使っている役者、声優などの声の力(ヴォイスパワー)や声の魅力のなさに、私がトレーニングの必要性を感じ、研究所で実践して、かなりの年月がたちました。この間、プロヴォーカリストから、劇団など数多くの指導経験を積むとともに、この分野で多くのマニュアル書を世に出してきました。また、ヴォイストレーニングの教本は、どんどん増え、それを教えるスクール、セミナーも随分、多くなりました。こういった現状を見て、私は、本当に正しくヴォイストレーニングの意味が理解され、行なわれているのか疑問を禁じえませんでした。誰でも、一つのことに打ち込めば上達するのはあたりまえです。

 ところが、日本人の声については、それがうまくいっていないために、必ず成果が出せるものとして紹介したブレスヴォイストレーニングなのですが、あまりに質問のレベルや実践のレベルが低いのです。これは初心者でわからないからということではありません。そういうことはていねいに、お答えしています。そうではなく他の分野であれば、絶対に問題にならないことでの問題が多すぎるのです。
 多くの場合、まずはかりにも、
人前で1時間もたせることをやろうとしたら、必ず問われるテンション力やスタンス、それに対する姿勢や意欲の問題です。その基本的条件の欠如を疑わざるをえないのです。


Contents [ A4 P39 62,589文字]

まえがき

第1章 トレーニングに入る前に 知っておくこと

1.練習は、明日のためにやるもの
2.体を変えることとコツをつかむこと
3.正されなくては生き残れない
4.発声を聞かせるな、表現を聞かせよ
5.やり直させい、常に一回勝負で
6.できるまで理屈ではわからないものがある
7.体をつけて、のどをはずし、本当の声を引き出す
8.ヘッドヴォイス(頭声)と声区のチェンジ
9.ことばにフレーズをつけるトレーニングの効果とねらい
10.ブレスヴォイストレーニングの本質的な意味

第2章 ブレスヴォイストレーニング実践編

1.強化トレーニングと実践トレーニング
2.ペースを自ら作り出せ
3.イメージトレーニング
4.体づくり
5.ブレストレーニング(呼吸・息)
6.息から声にするトレーニング
7.声をつかむイメージ
8.声の密度(声になる効率)
8.声を息にのせる、メロディ処理からフレージングに
9.発音、ことばのトレーニング
10.音感・音程とリズムのイヤートレーニング
11.音域を拡げるトレーニング
12.音量を拡げるトレーニング
13.表現力をつけるトレーニング

第3章 本気でアーティストになる人への30の心得訓

1.プロの条件は、生きざまである
2.具体的に考えよ
  (1)伸びる人の価値観
  (2)今のレベルより伸び率の方が大切
  (3)トレーニングの意味と目的を考えること
  (4)自分の課題をつかんでいること
  (5)頭と体を使ってこそ、トレーニングである
3.行動せよ、実践せよ
4.課題が難しくなってこそ上達する
  (1)声を統制していく
  (2)器を大きくしつつ、技術を身につける
5.声をまとめていくということ
  (1)声をまとめていくイメージをもつ
  (2)今の目的に対して成果を判断していくこと
6.プロの体に近づくにつれ感覚は変わる
7.自分のタイプを知る
8.できないからといって、くよくよしないこと
9.自分のペースでトレーニングすること
10.一流のものから学ぶオリジナリティ
11.まわりの人を巻き込んでいくパワーが大切
12.執念をもって練習量をこなすこと
13.主体的に自分の世界をつくりあげること
14.表現するための努力
15.課題をつくる力
16.一つのメリットを最大限に利用すること
17.少ない時間で力をつける
18.力をどうつけるか
19.バイタリティと取り組む姿勢
20.上達のプロセスとモティベーション
21.人を感動させるために
22.できるということを信じてやるのみ
23.一つのものを中心に応用していく
24.詰め込み教育では本当の力はつかない
25.ハングリー精神と直観
26.変とポリシー
27.好きなものを全部やれば、本当にやりたいものが絞られる
28.優先順位をつける
29.地力がつく
30.結果よければすべてよしの実力社会


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