VOICE TRAINING |
1ヴォイストレーニング |
1.魅力的な声って どんな声? |
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あなたの声、まわりの人の声をチェックしてみましょう。
1.暗くこもって前に出ていない気がする
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a
これらは、あまりよいとはいえない声やよくない声の出し方の特徴です。
次の声はどうでしょう。
*ai
強い、大らか、きれい、落ち着きがある、優しい
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ai
これらのような声は、うまくあなたのもつ声の力を発揮させたとき、聞く人のもつ印象です。
どちらの声をあなたは欲しますか。こういうふうな声の印象を、生まれつきのものと思っています。
しかし、声そのものも、また使い方も変えることができるのです。
あなたの体も息も正しく働いています。 少しでも狂ったら、あなたは生きてはいません。
しかし、声を正しく使うには、正しいトレーニングが必要なのです。
自分の声を
うまく取り出してみましょう。
もっと、うまく、あなたの声が出せる原理があると思ってください。
それは普通の人の場合、あるときはうまく働き、ほとんどのときはうまく働かないのです。
あなたも日常の生活のなかで、きっとすばらしく個性的で魅力的な声を出しているときが
あるはずです。ところが、その状態を意識的に保って使うことができないのです。
そのためにトレーニングによって、その状態を常に保てるようにし、
あなた自身のなかにある、もっともよい声を使えるようにしていきます。さらに体の原理、
つまり声をうまく出せる原理にそって、ますます声が魅力的に出せるようになります。
そのようなものとして、声は神様が与えてくれたものです。
声をうまく取り出すことさえできれば、誰でも魅力的な声になるのです。
始めは、なかなかわかりにくい練習メニューのように思えるかもしれません。
どんなにすばらしい声や歌を聞かせてくれる人々も、そこから入りました。
そして、長く時間と手間をかけ磨いていきます。あなたもじっくりと取り組んでいきましょう。
声の出し方、歌の歌い方に、プロとアマチュアの方法が別にあるわけではありません。
どのくらい正しくトレーニングをやったかによって違ってくるのです。
プロの人は、アマチュアにはできないようなテクニックを駆使したり、
声量、声域ですぐれているように思えます。しかしそれは、わずかな部分で
もっともすぐれているのは、声の扱い方と、感覚においてプロだということです。
しかし、誰もが最初からそうだったのではありません。
アマチュアの人の何倍もの量を基本トレーニングから費やし、
確実に基本を踏まえてきた上に、表現の世界に応用していったのです。
つまり、毎日、トレーニングを続けていくことによってしか、声は身についていかないのです。
トレーニングは毎日、少しずつでも続けていけば、必ず効果があります。
だからトレーニングというのです。
難しいのは、このあたりまえのことをあたりまえに続けるということです。
あなたは歌が好きで、もっとうまく歌いたいために、声をもっと魅力的にしたいがために、
トレーニングに関心をもったのでしょう?歌がうまくなることも、声がよくなることも、とても嬉しいことです。
それはあなたをポジティヴに魅力的するばかりでなく、自分の表現を世に問える人間に、
変えていく可能性を持ってます。それならば、トレーニングだって、きっと楽しくできるでしょう。
ジョギングをするように、釣りを楽しむように、楽器を楽しむように、お風呂に入るように、
トレーニングを日常に溶け込ませてください。
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ときにはうまくいかなかったり、難しくて立ち止まるときもあるでしょう。
しかし、上達する人ほど、何度も大きな壁にぶつかり、そこをがんばって乗り越えたから、
人にうらやましがられるほどのよい声、よい歌を手に入れたのです。
このことを決して忘れないでください。
2ヴォイストレーニング |
2.ヴォイストレーニングについて |
■音声を舞台(ライヴ)で表現するための基礎トレーニングをする場
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「ここにくるまでの呼吸法(腹式呼吸)や発声法って何だったのだろう」
ヴォイストレーニングや発声、歌を教えてくれるところは、いろいろとあります。
それを実際に利用して、本当に声が出るようになった人は、あまりお目にかかりません。
これまで声や発声に悩みを持つ多くの人に会ってきました。
しかし、声が出ないからという理由のまま、いくらやっても上達しないし、
歌や芝居にも、限界を感じてしまうことによります。
人間の声は、その人のもつ体から出るのです。
どんな分野のプロでも、一声、聞いてわかる深く輝く声が必要です。
しかし、多くの人は声を出すという原点を顧みずして、今もっている声の中で
何とかそれらしい形をつけようという、小細工をして歌っている場合がほとんどです。
歌を何曲覚えたとか、マニュアルを何冊終えたというのは、ステージや舞台で、
一声で観客を感動させるヴォーカリストや役者の力とは、まったく関係ありません。
まず、必要なのは、自分の表現したいことを思う存分伝えることのできる、
本当に体の底から出る声、そしてそれを思いのままに使える技術なのです。
ここのヴォイス・トレーニングは、その点をはっきりと踏まえ、本当に歌や声を愛し、
いつまでも声で表現していきたい人のために、徹底した基本から、
それぞれの個人に応じた方法で、声をつくっていくことを重視しています。
本当の充実感が得られるのは、自分の進歩を実感として捉えられるようになっているからです。
ヴォーカル、声優、役者など、声をプロとして使う人なら、どなたも受け入れています。
■福島英とブレスヴォイストレーニング
私たちのヴォイストレーニングの本は、 シンコーミュージック、リットーミュージック、
音楽之友社、岩波書店など、日本を代表する出版社で出版されてきました。
しかも、その多くは、この分野では珍しく、増版を重ね、ロングセラーとして
100万人以上の方に愛読され使われてきています。その実績は、
業界に高く貢献し、評価されてきました。それだけ多くの人々に支持されているのです。
ここのヴォイストレーニングは、
人間の音声を肉体芸術として、体から基本を捉え、発声のみならず、
科学や心身の運動学をも応用して、確実に効果をあげています。
しっかりとした理論に基づいてつくられているから、初心者に自信をもって勧められるのです。
プロや指導者も、学ぶものがあるからいらっしゃるのでしょう。
レッスンを受講される方の中には、5年、10年いらっしゃる方もいます。
半年や一年で辞める人が多いヴォイストレーニングの中で、
ここの平均在籍年数の長さと、その確かな効果は、誇れるものと思っています。
声の表現も芸です。 芸は基本があって開花するものです。 |
※もっと詳しく知りたい人は、EIのHPへ